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2010年1月10日再開設。 現在海外赴任中。 普段の生活や会社生活で思いついたことなどを書いていきます。
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あるシステムをきちんと作動するまで作り上げることは大変ですが、一度それが完成してしまえば、あとはそれを使って行くだけとなり、その後は非常に効率的に仕事ができるようになります。

このことは一見、全く問題がないことのように思われますが、実はこれにも問題があるものです。

それはこういったシステムを使い続けていく過程で、システム内のプロセスがブラックボックス化していくことです。しかもこういったことは、システムが使いやすい(ユーザーフレンドリーな)ものであればある程、そういった傾向が強くなります。

これはユーザーがそれ程自分で考えなくても、言われた通りに入力すれば、自分が求めている(と思っている)ものが得られてしまうためです。こういったことを続けていくと、次第にそのシステムを使っている人が自分の頭で真剣に考えようとしなくなる可能性があります。

また、システムがブラックボックス化していくと、最初に想定していないような使い方をされ始めるという問題も発生します。

これは設計時は意図されてないような入力に対しても、システムがとりあえず出力が出てしまうと、その中身を良く知らない人は、それが正しいものかどうかを判断できず、無条件で正しいと信じてしまうことから発生するものです。

これは特にシステムが評判の良いものであればある程、こういった傾向が強くなるものです。そして、それを見ていた人がそれを真似していき、誤った使い方がますます広まっていくことがあります。

またこれ以外にも、システムを改修しながら使っているうちに、次第にシステムが古いものになっていき、これ以上は改修するより作り直した方が良いと考えたときに、誰もシステムの根本的な概念を知らず、どのように新らしいシステムを作れば良いのかということが分からなくなることもあります。

こういった問題が発生することを避けるため、わざと短い期間で定期的にシステムを一新するようにしている会社もあると聞きました。また、新しい人に一から作り直させることにより、システムに対してより深い知識を得させようというのも目的の一つになっているようです。

確かに作動しているものを改良するよりも、ゼロから動くものを作り上げることの方が余程苦労しますし、その分学ぶことも多いはずです。

今素晴らしいものがあることに満足するだけでなく、それがなくなったとしても、また同じもの、あるいはより良いものが作れると自信を持って言える環境であることが重要であると思います。

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