取れない休暇や使えないシステムはないのも同じ

せっかく、休暇取得を促すために色々な制度を検討したり、ばらばらの作業を統一するために有効と思われるシステムを作ったのに、そういったものが上手く機能しないということは良くあります。

これは実際の状況を良く理解しようとせずに、表面だけを取り繕おうとするときに良く起こることだと思います。

例えば、家の壁にヒビが入っているときに、これを単純に上塗りすることでヒビをしばらく見えなくすることはできますが、たいていの場合、しばらくすれば、またヒビが発生してしまいます。

こういった場合は、その時は大変かもしれませんが、一度なぜヒビが入っているのかをしっかりと調査し、その原因に見合った修理をすれば、根本的に直すことができるかもしれません。

しかし、その場合、原因によっては壁をもう一度作りなおすといった大掛かりな修理が必要となるかもしれません。その時、それだけの手間暇をかけるべきかどうかは、今後それをどれだけ頻繁に使うかどうかといったことが判断基準になると思います。

例えば、仮設住宅であればそこまではしないでしょうが、これからも長く住もうと思っている住居であれば費用をかけてでもやる場合が多いでしょう。

システムについてもこれと同様で、今後もしっかりとそれを使いたいと思うのであれば、しっかりと現状の問題点を調査し、それに見合った対処をすることが重要になります。

こういったことをしないで、思いついた対策だけを施しているのは、ヒビが入った壁にペンキを塗っているようなものだと思います。