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2010年1月10日再開設。 現在海外赴任中。 普段の生活や会社生活で思いついたことなどを書いていきます。
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ちょっと古い話になりますが、アメリカのオバマ大統領がノーベル賞受賞式で行った演説の内容が話題になったことを覚えておられるでしょうか?

軍事大国の総司令官が平和賞を受賞するといった一見矛盾しているようにみえる状況の中で、オバマ大統領が行った演説には非常に考えさせられるところがありました。

この件で最大の論点は、平和のための必要性について明確に言及したことだと思います。自分は理念のみではなく、その方法論について述べたことについては賛否はあるにしろ、評価されるべきであると思います。

自分は一般論として、何かを得るためにはそれに応じた対価を払う必要があると思っています。平和というものを得るには何を払うべきなのか、非暴力主義であったり、あるいは戦争であったり…。この議論については、これが正解といったものは無く、どのような手段を取ったとしても、それを評価するのは後世の歴史家だけだと思います。結局そのとき最善と思われる策を取るしかないのです。

今盛んに議論されているイラク戦争の開戦や小泉改革の是非についても、その時の状況としては、そうするのが当然と思われる状況でした。民主主義という仕組みの中で大勢の人が賛成する中でこれらのことを実施したことを忘れて、そうすべきで無かったという人がいることは、人間は過去の都合の悪いことを忘れやすいということを示しているように思えます。

しかし、こういう状況があるのだとしてもリーダーという立場にある人は、誰も傷つかないような理想論を言うだけではなく、批判を受けるのを覚悟してでも、その実現に必要な具体的な方法について述べるべきだと思っています。オバマ大統領も戦争についての話をせずに、当り障りの無い内容でごまかすこともやろうと思えばできたはずです。しかしそうはしなかったことが、自分はもっとも評価すべきことだと思っています。

翻って日本の政治家を見てみると挙げ足を取られないようにと、玉虫色の言葉を使ってどうとでも取れる内容の話をしたり、理想論のみを得意げに語ったりする人が多くいるように見えます。そういった人はミスはしにくいでしょうが、はたして信頼を得られるのでしょうか? 批判を恐れずに堂々と具体案を言える政治家が増えていくことを願っています。

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