コレクターにならない

人は誰でも程度の差こそあれ、コレクターの性質を持っていると思います。

そのためについつい本来の目的を忘れて、集める行為自体に熱中してしまうことがあるので注意が必要です。

本や雑誌なども買ったことに満足して、結局ほとんど読まずに積まれたままになっているということは良くあるものです。特に頻繁に発行される新聞や週刊誌などは、毎回しっかりと目を通すことはかなり難しいものです。

また、話題になった商品を買ってちょっとだけ使ってみたときも、使いこなす前に飽きてしまって、部屋の片隅埃をかぶりながら置いてある、あるいは物置にしまってしまったという経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

これは物だけではなく、知識などについても同じで、とりあえず知識を仕入れることばかりに集中してしまって、それらを活用することはできていないということは良くあるものです。

いくら素晴らしい理論でも知っているだけで使えないようであれば、雑学の知識と大して変わらないものです。それよりも会社生活を含めた一般生活で重要となるのは、持っている知識をいかに有効活用するかということだと思います。

より良いものや知識を保持している方が有利ではありますが、使い方によってはそういった素材の差を逆転することも十分可能なものです。

これはスポーツの試合などにおいて、必ずしも強い選手ばかりを集めたチームが勝てる訳ではないことと似ていると思います。

もちろんより良いものを得ようと努力することは重要なことですが、それだけに満足してしまうのではなく、いかにそれらを使いこなすかということにも目を向けるべきだと思います。