山登り三日目 (後編)

さて、今回はちょっとゆっくり頂上で景色を楽しんだ後での下山です。

雪に対する準備がしっかりできてなくて急いで雪のない所まで下山したのですが、今回はきちんとした装備をしてきたので、かなり余裕を持って下山することができました。

頂上付近は相変わらず風が強くて、辺りは真っ白なので、前の人の足跡を見ながら進んでいきます。写真を見ると本当に冬山に登っているように見えますね。









突起物がない所では、地面がほとんど雪に覆われており、本当にどちらに進んでいいか方向が分かりません。 (実際の景色も本当にこんな感じです) 慎重に足跡を探しながら進んでいきます。









しばらくすると、一気に雲が晴れ、下の景色が見え始めました。真っ白だった中から一気に景色が見えてくるのには非常に感動的でした。









頂上からではありませんが、かなり高い所から下の広大な景色を眺めることができました。この時は気付いていなかったのですが、実は来た道とは違う道を下っていたのです。









雪で道が覆われていて、前の人について下りていったので、違う道に来てしまっていたようでした。途中で地図を見て確認したのですが、遠周りにはなるものの、元来た場所には戻れそうだったので、そのまま進むことにしました。

しばらく行くと登ってきた街に続く一本道を延々と歩く道に出ます。遠回りになったので、少し急いで下りてきたのですが、無理をしすぎたのかちょっと膝に痛みを感じ始めたので、なるべく膝に負担をかけないようにゆっくり歩いて行きました。









来た道とは全く異なった景色が見えます。今回の道は山岳鉄道からかなり離れた場所にあるようで、沿うようにして歩いた元の道とは違い、遠くから山岳鉄道を見ることができました。









後ろを振り返ってみると、雪に覆われたスノードン山の姿が見えます。本当に山頂以外は天気がいいのですが…。山頂があれほど雪に覆われているとはこの風景からは想像できません。









どんどん下っていくと途中で線路を越えるようになっていました。当然遮断器などはなく、電車に注意と書いてあるだけです。音がしたので、ちょっと待っていると実際に列車が通っていきました。









この時期は子羊が生まれる時期のようで、辺りにはたくさんの子羊を見ることができました。もうすでに草を食べ始めていて、母親の後ろを一生懸命ついて回っている姿が愛らしいです。









今回は登りが1時間56分で2時間を切ることができました。帰りはかなり遠回りしたので2時間20分程度です。今度は雪がない時に来て時間を測ってみたいと思っています。

ちなみにこれはスノードニア国立公園のマークです。この時期は、マークにある水仙が至る所に咲いていました。









このように山頂はまだ雪が残っているので、この時期は低い部分をトレッキングするのが良いのかもしれません。実際にそういったトレッキングの道があるところの駐車場にはたくさんの車が止まっていました。

今回は大変でしたが本当に良い経験ができました。また、季節を変えて色々なルートから登ってみたいと思っています。