要求は明確にする

他人に堂々と物事を頼むというのは、なかなか難しいものです。

しかし、だからと言って変に遠慮して中途半端なお願いの仕方をすると、後からやり直しが発生して、逆に迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。

人に物事を頼むときに注意しないといけないことは、他人の作業に完璧を求めると、細かい所まで詳細に指示しなくてはならなくなることです。

そういったことが必要とされるときは仕方がないのですが、多くの場合はそこまでの精度は要求されないものです。そういった場合には、最低限こういったことをやって欲しいということを簡潔に示してあげた方が効果的です。

制約が少ない方が相手としてもやりやすいでしょうし、あまり重要でない所はあらかじめ細かく指示しておくよりも、とりあえずやってもらって、そのあとに結果を見てから直した方が早かったりするものです。

しかし、こういうことに注意しても、要求を明確に、そして簡潔に指示するというのはなかなか難しいものです。頼んだことが上手くいかないときは、多くの場合、要求が不明瞭だったため、そのすり合わせに時間がかかっていたりするものです。

作業を頼んだ相手にさらに余計な労力をかけさせないためにも、簡潔で分かりやすい要求を出してあげることは非常に重要なことであると思います。