物事を効率的にやるためには

たまに効率的にやることと楽をすることを混同している人がいるように思えます。

確かにある条件ではこれらは類似したものになるものの、それ以外では全く異なっていることもあるものです。

基本的に効率的にやるためには、物事の全体を見る必要があります。例えば、全体的に見てある作業が繰り返し行われると予想されるのであれば、その作業を標準化しておき、繰り返し作業をやりやすくしておくと効率的です。

それに対して、全体として数回程度しか繰り返し作業をやらないのであれば、その都度手間をかけてやってしまった方が、全体として効率的であったりします。

また、効率的にやるためには、全体としてどの段階でリソースを使うべきかの判断が重要になります。鉄は熱い内に打てという諺がありますが、物事には効率的にやるために適したタイミングというものがあります。

そしてそういったものが、多くの物事において、最初の段階にあることが多いのですが、多くの人はそれを見落としがちです。

あの時こうしておけばよかったと思っても、次に別のことをするときはすっかり忘れていて、また最後で慌てるといった経験は多くの人がしているのではないでしょうか。

そして、効率的にやるということは全体的にかかる時間を短くするものの、その分作業の密度は濃くなるはずですから、決して楽をしているとは言えないと思います。