イギリス人と週末

週末が近づくとわくわくしてしまうのは、世界共通だと思いますが、こちらではその傾向が特に顕著な感じがします。

オフィスで働いて感じたイギリス人の週末への意気込み(?)について書いてみました。

こちらの会社では、金曜日はカジュアルフライデーとなっており、普段はスーツやワイシャツを着てくるような人も、金曜日はかなりラフな格好をしてきます。

既に朝から今日は金曜日なので早く仕事を片付けて帰るぞオーラが漂っており、ふとした会話でも"今週末は何をするの?"といった話題がかわされます。

皆一週間の仕事にさっさと片を付けて、いつもより1～2時間ぐらい早く帰っていくのが一般的です。普段は5時ぐらいに皆が帰る職場であれば、3時半ぐらいにはかなりの人がいなくなってしまいます。

自分はシティセンター近くに住んでいるのですが、金曜日の夜は本当ににぎやかです。若い人たちは街のパブやダンスクラブに出かけて行き、田舎街でもシティーセンター付近はとても活気づきます。深夜の2時や3時に通ってもかなりの人が街にあふれていたりします。

土曜日も街はかなりにぎわっており、シティセンターに買い物に行くと、かなりの人が買い物に来ています。トレッキングなどに出かけても駐車場はすぐに一杯になるので、かなりの人が外出などして楽しんでいるようです。

しかし、これが日曜日の午後になるとちょっと雰囲気が変わります。こちらでは日曜日は多くの店が6時間程度しか営業しないため、夕方の4時から5時になるとほとんどの店は閉まってしまい、かなりひっそりとした雰囲気になります。

多くの人は家でゆっくり本や新聞を読んだりして過ごし、家族と一緒に夕食を取るようです。こういうのを見ると日曜日は休息日という習慣が残っているのだと感じます。

月曜日はまた仕事が始まりますが、多くの人は最初にあった挨拶で"良い週末を過ごせた?" と聞き、何か新しいことがあれば、それについて会話を交わしたりします。

こちらにいると日本にいるように週末にゆっくりしたというだけでは話題の乏しい人という印象を与えてしまうので、週末には何かをしないとという気になります。こちらのほとんどの人が趣味を持っているのはそのためなのかなと思います。

こちらの人はこのように本当に週末を楽しみにしているのですが、これがメリハリを付けた生活をするのには役立つのかなと思っています。週末を楽しみにして平日を頑張り、日曜日にはゆっくり静養して来週に備える。こうやって生活のリズムを整えているのではないかと思います。

自分は現在は単身赴任なのでほとんどの時間を自分のために費やせていますが、家族と一緒の時間を大切にするイギリス人の過ごし方もいいなと感じているこのごろです。