不必要なものは極限までそぎ落とす

最近は少子化の影響もあり、国内需要の伸びが望めないため、多くの企業が海外へ進出しようとしています。

しかし、高品質、高価格の日本製品は、特に新興国ではなかなかヒットしないという現象も起きているようです。

日本は技術大国であるためか、特に技術者は製品に高付加価値を付けたがる傾向があるように思えます。また、技術者の中にも、より高度なものを作れば売れるはずだとという心理があるのかもしれません。こういったことが日本製品のガラパゴス化を強めているように思えます。

また、これは製品だけの話に限りません。サービスなどにおいても、あまり必要でないものまで付いてしまっているということは良くあることだと思います。

例えば、本散髪でも不要と思われるサービスを除いたり、選択制にする1000円カットというようなサービスがヒットしました。また、生命保険についても、必要に応じて色々な特約が選択できるようなものが出てきています。こういった傾向は、今後日本でも強まっていくように思えます。

特に新興国においては、この傾向は顕著になると思います。そういった所では多くの人が品質よりも価格に敏感であったりします。そういう場合は、いかに必要とされる機能を絞るかが、コストに大きな影響を与えます。

自分が作りたいもの、与えたいものという観点だけではなく、相手が必要としているものについても良く考え、相手が本当に必要としていないのであれば、思い切って省いてしまうという発想が、これからは重要になっていくと思います。